冠島のオオミズナギドリ調査 調査編 夜
2003.8.22〜2003.8.25 


調査は戦いだ!!
はいは〜〜い、冠島の調査本番ですよ〜〜。
みんな〜持ち物はいいですかあ〜〜?
ヘッドランプ(無いと何も見えない)、
軍手(無いとオオミズナギドリに噛まれてえらいことに・・・)、
カッパ(泥だらけになる。オオミズ臭がつく)、
おやつ、
調査器具もろもろ(記録用紙、足輪、体重計、ノギス、プライヤー)。



よっしゃ〜〜、準備は万端だオラァ〜〜!!やったるでえ〜〜!!

明かりはヘッドライトのみ。う〜ん、フラッシュ無しの撮影は無理のようですな。
電池喰うからフラッシュは焚きたくないのだよ。


調査方法は『標識再捕法』です。
調査対象を捕まえられるだけ捕まえ、標識(足輪)をつけ、逃がす。
捕まえられた個体の総数と、そのうち何羽に足輪がついていたかから全個体数を推測します。



オオミズナギドリの営巣地です。あの穴が全て彼らの巣穴です。深さは1〜2m位。どうやって掘っているのか疑問。

地下に網の目状に巣穴があるため、気をつけて歩かないと巣穴を踏み抜いてしまいます。
穴に手を突っ込んでオオミズナギドリを引っぱり出し、標識をつけるのですが、
引っぱり出すときに思いっきり噛まれます。軍手なんてムダ!ムダ!!ムダァ!!!もろに貫通。
痛い、非常に痛い。手が傷だらけに・・・。




今年は少なかったのですが、雛がたまに取れます。
 
かわいい〜〜〜〜〜。まんまるふわふわでちっちゃい・・・かわいさ爆発です。
でもBUN的にはカワウのヒナも好きだなあ。何でみんなカワウのヒナを気持ち悪がるのだ!?
こいつらならば噛み付いてきても痛くないです。しかし親に噛まれるとえらい事になります。
手に穴が開くんじゃないかと思うくらい食い込まれます。


『なにすんのんじゃ!?このボゲェ!!!』

あのとがった嘴の先で噛まれたときの痛さ・・・、思わずオオミズに対して殺意を抱くほどです。
こんな目にあわないためには、

頭をこのように持ちます。片手で嘴と両足がロックできるようになればオーケーです。
つわものになるとひとりで5羽とか捕まえることが可能に!!
2羽つかみができるようになると一人前です。

ましてや頭にのせられるようになったら、もはや完成の領域!!

『抱くのに失敗したら乗られちゃった青年の図』
(プライバシー保護済み)

しかしここへ来る人はみんな物怖じすることなくぽんぽん鳥を捕まえてきます。
いったいどうなっているのだ・・・?この闇夜で本土の常識は通用しならしいです。



こうして夜8時から始まった調査は11時過ぎまで続くのでした。
調査地は急斜面あり、岩場あり、茂みあり、落とし穴(巣)あり、おまけにカマドウマだらけ。

かなりハードです。ここでいったんテント場に戻りますが、朝3時からまた調査です。
3時からの調査はおきるのがきついのですが、行くと大きな感動が待っています。

その調査の光景が僕にとってオオミズナギドリのおもしろさです。

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