冠島のオオミズナギドリ調査 勉強編(読み飛ばしても問題なし)
2003.8.22〜2003.8.25 


冠島とは?

・京都府舞鶴沖に浮かぶ無人島。丹後半島と成生岬の間に位置するので春は渡り鳥の渡りの中継地になる。
・大正13年にオオミズナギドリの営巣地として国の天然記念物に指定される。よって、勝手に上陸してはいけない。
・面積約0.23ku、東西長413m、南北長1216m、標高169.7m

冠島の全景。大きな島が大島(冠島)、その右に見える小さな島が小島(沓島)。
ともに鳥獣特別保護地域で、加えて冠島は天然記念物です。




オオミズナギドリとは?

オオミズナギドリ  オオミズナギドリ目オオミズナギドリ科Calonectris leucomelas

日本のオオミズナギドリ類では最大で、体長49cmくらい。
・雌雄同色で鳴声の違い(雄は高く、雌は低い声)以外での雌雄判別は困難。
・2月ごろに南方海域(フィリピン、パプアニューギニアなど)から冠島へ戻って来る。
 それから繁殖、子育てを行い、11月末に再び南方へ飛んでゆく。
・島に棲む時期には、早朝島を飛び立ち、昼間は近海で餌を食べ、夕暮れとともに島に戻ってくる。
・魚やイカを鉤状の嘴で捕獲して食べる。空中から獲物を捕獲するほかに、もぐって捕獲することがあるらしい。
・日本各地の島に繁殖コロニーを作り、森の中の地面や斜面に長さ1〜2mの穴を掘って繁殖する。
・離陸が下手。木や岩から飛び降りる勢いや、助走を利用しないと飛び立てない。

・着地も下手。あの着地ではどちらかというと墜落です。


 とまあ、大雑把ですがあんな島で、こんな鳥を捕獲し、標識をつけるという調査を行います。
彼等はすばやく飛び立つことができないため、いったん地上に降りると人間の動きの速さでも
簡単に手づかみで捕まえることができます。そんなわけで↑のような写真が写せるのです。


参考文献 2003年度冠島オオミズナギドリ標識調査マニュアル



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