ぴより成長記(2)
<初散歩>


2005/8/17(水) 散歩

生後10日目までの体重グラフです。
横軸が日付、縦軸が体重。


鳥は卵から孵化したとき、
小腸のメッケル憩室に卵黄を
『お弁当』として持っているので、
生後しばらくはエサ食べません。

生後数日は体重が減ると、知ってはいたけども、
体重が増えだすまでは
心配で心配で。

エサもほとんど食べないし
体重は減っていくし、
不安でしかたのない3日間でした。

体重増え始めるまでは
いつ死んでもおかしくないと考えていました。





しかし何とか体重も増え始めたし
ちょっと足取りもしっかりしてきたので
初めて散歩に出てみました。


これでも大学です。

見てのとおり環濠があって、
琵琶湖から引いた水が流れています。

この水が流れる小川があり、
アヒルだかカモだかよくわからない鳥が
子育てする姿が見られます。
謎の鳥
正体不明
よし。
俺もこのカモモドキに習って
この小川で子育てだ!

小さいうちに水に慣れさせておかないと
大きくなってから足のつかない場所では
泳げなくなってしまいます。

昔飼っていたガチョウのピッピは
深い場所だと泳げない鳥になってしまった・・・。




小川デビュー。
保護色!?
普通
あ、普通に川に入っていった。

楽しそう
余裕
さすが、ほぼ野生の鳥です。
特に教えなくても
進んで水の中に入っていきます。

しかも上手に泳ぐじゃないか。
ペチは最初ビビリ気味だったよ。


何か食べてる
何かを食べているっぽい。
それが何かはわからない。

葉っぱを食いちぎるほどの力はまだない。

ちょっと休憩
ちょっと休憩・・・。


結構必死
放っておくと
いつまでも泳いでいる。

大丈夫なのか・・・?
こんなに小さいのに、
水に浸かり続けて冷えないのだろうか?

野の鳥は一日中水の上だしな。
出来る限り放置しよう。


あまりに長い事泳いでいるので、
BUNは川のほとりでお昼寝したり。

あれは倒れていたわけじゃあありません。





さすがにきりがないので帰ろうとすると
ちゃんとついてきます。
おお!
刷り込まれているのか!
最高に作為的な写真
BUNが逃げると
すごいスピードで走って追いかけてきます。

水面すら走り抜ける走力!!

サラマンダーの専売特許ではない技なのか。




必ずBUNを目の届く範囲に置きます。
泥食ってる
しきりに地面を、水中をごそごそして何か食べている。

BUNが教えたわけでもないんだけどなぁ。
特に学習している感じでもなく
自分であれこれ食べていました。

『地面』を食べている・・・?




ぺたん

ああ・・・ぴより。


この大学のおかげで
鳥と暮らす生活が始まりました。



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