4日目 フィールドトリップする(上)
2005.8.4.


フィールドトリップ
 ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!ガガガガガ!!
バキィ!ドガァッ!!


なんだだだ、この道はわわ!?

やたら真っ直ぐなコンクリート道路から一転、
めちゃくちゃ凸凹未舗装路へ突入しました。
木の枝が当たって車が傷だらけです。


というわけで”フィールドトリップ”の授業で森の中へやってきました。
道がかなり狭く、車が揺れまくりです。

この辺り一体が”Tahquamenon Falls State Park”
訳すと『タクワメノン国立公園』の一部です。
ゴトゴト道
バンピーロード
地面が砂地なのは、ここが大昔の氷河湖の岸辺だった場所なため。
近隣の森はほとんどが元氷河湖岸の砂浜の上にできているそうです。
(17000年前くらいからマツ科の木が生えるようになったとのこと。)

どれほどでっかい氷河湖だったのだろう。
ここまでの道のりの森のほとんどをカバーする湖・・・。

現在付近の広大な牧草地な場所も100年前までは
こういった森だったというから、森の広さは半端じゃない。


針葉樹林

マツ、トウヒ、モミなどの針葉樹林が広がっていました。

ここにはないけれど、近隣の広葉樹としては
トウカエデ(メイプルウッド)、ブナ、アスペン、カバノキがありました。
特に
カバノキ(birch)はこのあたりに住んでいたインディアンの文化に深く関わる植物です。
どう関わるかはまた後ほど。


Clark湖〜Lake Clark〜
ジマーマン先生
ジマーマン先生
 この辺りにはこういうチビ湿地がそこいらじゅうにあります。
この湿地はLake Clarkではないです。
気温の低い気候だからこういうのが多いのかな。
とにかくこの辺りは泥炭(peat)地帯です。

水をのぞき込んでみると、
赤いです。
赤い水
赤い水
水がどこへ行っても赤いのは、
死んだ植物から溶け出た
タンニン酸が分解せずに残っているため。茶渋とかのアレですね。
最初はちょっと不気味ですが、空の青、木々の緑、水の青とそろうとすごくきれいです。

気温が低いためか分解があまり進まない様子。
泥炭ができるよな場所ならではです。



ビーバーのダムによる水位の上昇で木が立ち枯れるているらしい。
そのビーバーが見たくて、齧り跡等の痕跡を探したけれど
そう都合よくは見つからないか。


こういう場所へくるとやはりBUNの学科の連中は強い。
まぁそういう学科なのでこれくらいの森には驚きません。
逆に他学科の人々はヘロヘロです。
知らない間に我々はこんなにタフになっていたのか・・・。



Lake Clark(本物)
こちらが本物の『Lake Clark』。
コメントなし。それくらいきれいな眺めでした。




タクワメノンの滝 〜Tahqamenon Falls〜
タクワメノン滝 タクワメノン滝その2
 国立公園内にある二つの大滝、”Upper”と”Lower”のタクワメノン滝のうち、
”Upper”つまり上流の滝の方です。
こっちの方がでっかいようです。
確かにでかい。あと、形がすごくきれいです。圧巻。


水の色が汚くみえるのは、例によってタンニン酸が溶け込んでいるため。





かなり動いた感のある本日の移動ですが、
実はこのタクワメノン国定公園内しか行っていなかったりします。
めちゃくちゃ広い国立公園。

カナダの時は全長600kmを超える国立公園でしたし、
これくらいで驚いていてはいけないのかもしれない。





参考→ (冬場の写真がすごい!)




周辺の森で授業も受けましたが
キノコが豊作でうっはうは!
海外キノコ祭!

引率のI先生(専門キノコ)と興奮しまくりです。
種が全くわからないけど、とにかく撮影してみました。
  
一番右の写真は朽木がキツツキにボコボコにされたもの。
”black-backed woodpecker”だとか・・・。
こんなボコボコにするキツツキって一体どれほどの・・・。



森満喫!!




写真の量がやたら増えたので
『下』に続きます。



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