蜂追い
蜂を追う みんな、蜂、食ってるか!? 今日は誰でもできる蜂の採り方を紹介しよう。 まぁトニー、すごいわぁ。 グゥレイトォ! それじゃあレッツトライ!! ・・・。 ここまで(↑)の文章さ・・・ 相当前に書いたのね。 少なくみても2007年中に。 なんだよこのノリは。 頭がどうかしていたとしか思えないな。 このように作りかけのファイルが幾つかあるので 過去の自分が一体どのような文章を書いていたのか 恐怖に値する。 グゥレイトォ! それじゃあレッツトライ!! まぁ、引きずってくんだけど。 【1.捕る】 ![]() こんな感じの森にいます。 標高300m以上じゃないと 棲まないらしい。 道沿いではなく 結構斜面を登ったり降りたりした先で 巣を見つけることが多い。 ![]() ニワトリのササミ肉を木の棒にさして 森のあちらこちらに立てておきます。 イカを使ったりもするらしい。 しばらくすると 蜂がここにやってきて 肉団子を作って巣へ持ち帰るので 肉に噛み跡が。 同じ肉に通う修正があるので、 そこで待っていると数分でまたやってきます、 クロスズメバチが。 ![]() これが狙いのクロスズメバチ。 体長1cmちょっとの 非常に小さなスズメバチ。 肉食で動物の死体から 肉団子を作って巣へ持ち帰り、 子育てなどに利用します。 地域での通称は『ヘボ』。 これを追いかけて巣を突き止めるのですが、 小ささゆえにその姿だけを追いきるのはなかなか難しい。 そこで肉団子に綿の紙縒りをつけたものを握らせ、 綿を目印に追いかけます。 ![]() 姿さえ見えればあとは根性。 『上を向いたまま林の中をダッシュ』という なかなか気合の要る追跡です。 色々なものに衝突しますが ひたすら根性です。 一度でも下を向いて蜂から目を離せば もう蜂の姿はない。 同じルートを往復する性質があるので、 追いつけた場所で 『走る係』は待機し、 『肉団子係』が次に団子を持たせるのをひたすら待つ・・・。 肉団子付けが熟練を要する技で 誰でもできるものではない。 BUNはもっぱら走っております。 何度かこの過程を繰り返せば、 そのうち地面に蜂が吸い込まれている場に 出会えるでしょう。 巣発見!! 何度見つけてもこれは興奮しますわ。 巣は地面に掘った穴の中に。 あとは巣を掘り返すだけですが・・・。 ここで刺される・・・。 大型のスズメバチに比べると 死亡事故は少ないとか。 でも刺されたらかなり痛かったぞ! 慣れている人だと Tシャツ一枚で扱う。 そもそも刺されても『痛っ』くらいにしか感じていない。 素手で掘ってしまう。 ![]() このオレンジ色の筒が蜂捕用の煙幕。 地域だと普通の商店で売られている不思議商品。 1本・・・70円くらいだったかな? 導火線に火をつけると激しく煙が出ます。 これを蜂の巣穴に1本突っ込めば たちまち蜂が大人しく。 う〜ん、ぴくぴくしてますなぁ。 やりすぎるとみんな死んじゃうので注意。 蜂が大人しくなったら 巣を地面から掘り出す。 手製の巣箱に入れて持ち帰ったら、 飼育に入ります。 【2.飼う】 ![]() こんな感じの巣箱に 蜂の巣をセット。 ちゃんと蓋をするのだぞ。 これを風通しが良くて じめじめせず、しかも暑くなりすぎない場所に置きます。 湿ると巣がかびるので とにかく湿気を避けるよう。 採ってきた段階だと、 大きくてもソフトボール大だったヤツが、 上手く飼うと1kgを大きく超え、 名人になると5kgの巨大な巣を作らせます。 『作らせる』コツはマメな餌やり。 ![]() 巣箱の入り口に肉とかイカとか魚のアラを置くと せっせと削り取って巣にお持ち帰りしてくれる。 さすが働き蜂、働き者じゃな。 ![]() 巣の目の前に肉をつるしておけばこの有様。 ガンバレ働き蜂たち。 砂糖水を置いておいても よくすする模様。 地域とか人によって 飼い方が様々です。 なにか秘密を隠していそうな気もする。 BUNもササミを置いていたのですが、 蜂より先にカラスに盗られる。 カラスめ・・・ 血祭りに上げて蜂の餌にしてくれる・・・。 【3.食べる】 秋になったら、食べます。 例の煙幕を巣箱に刺して・・・ 突撃!! ![]() 煙の中を一気に突撃するしかない。 怒った蜂がブンブン飛び回る中、 巣箱を担いで逃走。 混乱?しているぽいので 急げば刺されない・・・といいね。 ![]() これが目当ての巣板。 これで1段。 6段、7段の立派な巣もできるそうです。 よく見ると 空の部屋、さなぎの部屋、幼虫(大)の部屋、 幼虫(小)の部屋、卵の部屋・・・と、 同心円状に順序良く並んでいます。 空の部屋は成虫が出たばかりのところですな。 さらにさらによく見ると、 空の部屋に卵がチラホラと。 これを食べるためには・・・ ピンセットで全部抜く! これが超めんどくさい。 BUNの育てた(たった)700gの巣でも 全部抜くのに3人がかりで数時間かかった。 ![]() その成果。 白いのは幼虫。 黒いのはサナギ。 もちろん全部食べる。 成虫も別にとっておいて後で食べます。 巣板はさすがに食べられない。 ![]() ![]() 左:蜂の子ご飯 右:蜂の親の素揚 蜂の子ご飯は 甘辛く煮た蜂の子がご飯とマッチング。 蜂の子のクリーミーさと甘辛さで ご飯がすごい勢いで進む。 素揚は、 非常にパリパリしていて香ばしい。 お酒のお供に最高。 700gの巣・・・ 一晩の宴会で消え去った・・・。 3人で食べるとそんなもんな量です。 見た目に抵抗感ある方もいるかもしれないですが、 愛知県東北部〜長野県にかけての山間部では 貴重なタンパク源だったのだぞ。 特に長野のあたりは イナゴ、カイコ、ザザムシ・・・虫系食べまくりです。 冬のタンパク質はこれだ!! ![]() これは季節によっては 近所の道の駅で食べられる、 『蜂の子入り五平餅』 五平餅もこの地域の名物なのじゃぞ。 香ばしい香りがしておいしい。 見た目で蜂を意識させないので 普通の人でも食べられる。 オススメ。 愛知東北部〜長野県へ お立ち寄りの際は、ぜひ。 以上、愛知県北東部の 蜂文化の一片をお伝えしました。 アディオースッッ!!!! それじゃあまた!! |
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