1日目 飛行機に置いていかれる
2005.8.1.


アメリカへ
 大学のプログラムの一つ『異文化理解』で、
アメリカミシガン州の
Lake Superior State Univercity』(以下LSSU)
・・・無理に訳すと『スペリオル湖州立大学』へ勉強しにいくことになりました。

前回カナダへ行くまでは『海外なんて行くもんじゃない』とか言っていたのが、
我ながらすごい変わり様です。さすが優柔不断。


アメリカ北央部五大湖のあたり、ミシガン州Sault Ste Marieという場所にLSSUは位置します。
学校のすぐ裏にカナダとの国境があるくらカナダと近いです。
アメリカミシガン州
五大湖はわかりますよね・・・?
ここまで行くのがそりゃもう大変!
関西国際空港

デトロイト空港(13時間)

Chippewa空港(2時間)

車(1時間)

大学


デトロイト空港で乗り換え失敗対策に5時間余裕をとっているので、
家を出てから目的地の宿舎までで24時間ほどで行けます。
・・・本来ならば。



アメリカの洗礼?

 デトロイト空港に到着し、Chippewa空港への乗り継ぎ時。
搭乗手続きをしていたところ、
一緒に行く人の一人が
搭乗拒否されました。
うっわ・・・なにがいかんのだろ?と考えつつ自分の番に・・・
・・・って俺もかい!?

パスポートつき返されました。




結局11人で行った内、3人が登場できないことに。
まあ、引率の先生も取り残されたのは不幸中の幸いでしたが。

無情にも閉ざされる飛行機のゲート、
ああ、ガラスの向こうで他の皆を乗せた飛行機が飛び去っていくよ・・・。


受付の人によると、
「オーバーブッキングかオーバーウェイト。」
だそうです。
なんだとコンニャロッ!重くて飛べないなんて聞いたことがないぞ!

スタスタと去っていく受付係。
おいっ!?ちょっと!?ねえ!?待って!お願い!
放置ですか!?放置なんですか!!?

3人でロビーにポツーーーーン。
斜陽
取り残された空港ロビーにて斜陽を感じる。








受付の人には事情がわからないらしく、担当+通訳が出てきました。


今日はもう目的地に着ける飛行機がないので、
手前の空港まで別便で連れて行ってもらい、
そこからはバスを用意してくれるとのこと。

よろしい。誠意ある対応まことによろしい。
$15の夕食チケットや、国内航空便フリーチケット(1往復分1年有効)ももらっちゃった。

はこ入り
というわけで晩御飯。空港の食事なんてこんなもんですね。おいしかったけど。




どうも飛行機の席を埋めることに重点が置かれるらしく、
こういうことは結構あるみたいです。
どうりで事後処理の手際がやたらと良いわけです。

取り残された3人の苗字のイニシャルはTとYとY
乗客名簿でアルファベット順一番下からの3人が犠牲になったものと思われます。



この『取り残され事件』、後日不幸を運んでくるのですが、
それはまた後のお話。




再出発
 
 気を取り直して再出発。
出発前にデトロイト空港を見て回ったけどものすごく広い。
空港内に電車が走ってる。

空港外に出てやろうと思ったのですが、
ところがどっこい、
この空港、完全な陸の孤島です。

自動車以外での脱出路がありません。
あったとしても周囲数kmが森しかないっぽいです。遭難します。さすがアメリカの田舎。


夜のデトロイト
デトロイトの夜景。
飛行機から見たデトロイトの夜景。
これが見られた点は取り残されてラッキーでした。

街には平屋、庭付きの家がまばらにある程度です。
デトロイトといえば車の街なのでもっと都会をイメージしましたが、
場所によってはこんなんなんですかねえ。



Pellston空港
 着いたぞ・・・。Chippwa空港の一つ手前Pellston空港。
Pellston空港
このサイズの車が普通
ここで航空会社の用意したバンに乗って、Chippwa空港へ。


Chippwa空港でやっとLSSUの職員、スーザンさんに会えました。
これでもう安心。
夜のドライブがたくさんできたのも得したポイントかな。


道の制限速度が高い(80km/hとか普通)からあまり気にしなかったけど、
このあたりの細かい移動がどれも距離にして100kmレベル・・・アメリカ広いなあ。



ドミトリー
やっと寄宿舎に着いた・・・。
夜の12時回ってます。

結局出発から30時間。
早くもすさまじい体験をさせてもらいました。

さすがに心身ともに疲れました。


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