忍な登山 in 霊仙山(その2) 2003.9.30.


5合目を後に

 よっしゃあ!!休憩おしまい!!行くぞ霊仙山!!!
見晴らし台を過ぎると細い道が続く。本当に細くて険しい。
こういうところが山っぽくて非常にいい。ついでに人とまったく会わないところが最高!
ああ・・・俺は今猛烈に感動している・・・。
男の子は冒険だ!!女の子も冒険だ!!人生冒険だ!!(それはそれで困るときもある)
あとは変な原住民とトラップと美女がいれば完璧!『インディイイイイイーーー!!』
ほそっ!?
こんな道、冬にきたら絶対に通れないぞ。
人一人分の幅しかない・・・。
地図で確認すると山頂付近はなだらかですが、それまではとても急です。
石灰岩質の山の特徴らしいです。
とことん急な道が続きます。転んだら本当にコロコロコロコロ・・・です。ヒイイイ〜。
空へ・・・
おっ?登りが切れたぞ。・・・山頂が近いのかな?
それにしてもさわやかな日だ。風が気持ちいい。
空もこんなに突き抜けています。


7合目(くらい)の見晴らし

 ちょっと開けた場所がありました。7合目くらいです。
忍三人衆
おおお・・・我ながらいい写真だ。
BUNには珍しく人の写真が多めです。
この場所に『お猿石』とかいうものがありましたが、あまりおもしろくなかったので無視です。
どこがお猿なんだろう?
ここでまた休憩です。休憩が多い?いえいえ、頻繁な休憩は登山のコツですぞ。
今回は20分おきくらいに休憩を挟みながら登山しました。
なかなかいい感じに休憩が効いていたと思います。体力的に余裕がありました。
それにしても景色がいい・・・。
多景島、竹生島、沖島の琵琶湖3島が全て見えます。
おお、よく見るとうちの大学も見えるじゃないか。ちっちゃいね〜。

↓これは荒神山(写真中央にうっすら見える小さな山)。うちの大学のそばの山です。
良く見ると沖島も見えます。琵琶湖唯一の有人島です。
因縁の多景島は・・・これでは見えませんね。


↓これは湖北方面の写真です。う〜ん?竹生島がうっすら見えるかな・・・?
長浜のあたり・・・だったと思う。


山頂へ

 さて再出発です。
このあたりは比較的平坦です。樹木もなくなり、背の低めな茂みが続きます。
そのせいか、『お虎ヶ池』なんていう池がありました。
生き物は特に見つけられませんでした。何でこんなところに池があるんだろう?
石灰岩質と関係があるのだろうか?ただ窪んでいるだけか?
お虎ヶ池
お賽銭お入れがある・・・。山の神様だろうか?




お虎ヶ池を過ぎるとまたもや見晴らしのいいこぶの上に出ます。
一瞬山頂かと錯覚しましたがここは違うらしい。
見よ、あそこが山頂だ。(見事な逆光写真)
紛らわしい立て札が立っている・・・。まんまとまどわされた。
ここは霊仙山でも北から東方向の見晴らしが特に良く、伊吹山や関が原、岐阜方面がよく見えます。
360度全方位、霊仙山のどこかからならば必ず見えるようです。

この山のとなりの滋賀最高峰『伊吹山』
ちなみにこの下は関が原
なぜだ・・・?霊仙山のほうが低いはずなのに伊吹山が見下せるぞ?不思議だ。
霊仙山ってなんだかマイナーですが、霊仙がなかったら関が原は関じゃないんだぞ!?
そこんとこよろしく。伊吹山は派手に削られてるなあ、どこぞのコンクリ会社が石灰石を採掘しまくったそうだ。
霊仙ではそんなことは起こさないでもらいたい。
(このあたりの山をガンガン削ったら気候を変えられる気がする。)


山頂



 さあ、ここからはラストスパート。もはや山頂は見えた。
背の丈くらいの茂みのあいまを抜け、
ごつごつの石灰岩を乗り越え、
何だこの斜面、つるっつるだぞ!?
相変わらずトリカブトだらけだぜ、ヤッホホオオ〜〜〜イ!

ついにやってきました霊仙山山頂!!!
霊仙山山頂1084m。(最高点は1094m)
おっしゃあ!!期待通りのいい景色!やっぱりカルストだぜわっしょい!わっしょい!(意味不明)
俺達の山だあああああああああああああ!!!!!!(意味不明)


というわけで記念撮影。
タイトル『御来光』
ありがたい写真が取れました。(年賀状に使用決定)
山頂寒いっす。お昼ごはんを食べて一時間ほど休憩したら、来た道で下山しました。
ああ〜、いい山だった。



まとめ
 
この山、とにかく景色がいい。絶対にいくべき。超お勧め。
かなり山という感じのする山の割りに家(彦根)から近く、ハードさもいい感じ。
この登山の後、我々の中では霊仙山ブームが巻き起こったほど。
ただ、それなりの体力は要求されると思います。
(とはいってもすたすた登っていく老夫婦に会ったりしたが。)
あと、装備は結構あったほうがいいかも。なにせ非難小屋(台風でつぶれた経歴あり)が
あるような山だし、稜線コースでもやった場合には滑落の危険が結構あると思います。
風がぶち当たる山なのでカッパは必ず必要だし、携帯は通じないので登山者記録に記入が必要。
ある程度の山知識がないとちょっと危ないかもしれないです。
以下は参考までにどうぞ。

コースタイム(モリモリ大学生3名の場合)
醒ヶ井登山口〜山頂〜醒ヶ井登山口で合計7時間。
(20分に一回の10分休憩と山頂での休憩1時間含む。)

生物
シカ(声)、タヌキ(糞)、ヤマドリ、なんかヘビ(きちんと見られなかった)、
ザトウムシ(?)、気持ち悪い色のミミズ、ヤマビル(夏)

キノコ
3種発見。

おもしろ植物
トリカブト、なんかしらんが赤い甘い実のなる木(大丈夫なんだろうか・・・?)

岩石
とにかく石灰岩。カルスト地形が見もの。はじめてみた。