忍な蛍観察 2003.6.15(土) 曇
(夜っぽさを演出するために背景色が変えてあります。記事の内容が怪しいです。)
蛍の季節なので、蛍を見てきました。“忍“の男2人で・・・。
例によって絵づら的につらいですが、夜なので見えません。
場所は多賀町。彦根市の隣の、面積の70%が山林な町です。
蛍は夜8時〜10時がよく光る時間帯らしいので夜7時半、自転車で出発です。
現場に着くまでの30分間、ちょっと勉強しましょうか?
(知識は非常に怪しいので興味のある人は自分で調べなおすが吉。)
蛍は全部で2科10属46種(シゲさん情報ありがとう!)が日本にいるそうですが、
発光するのはそのうち14種で、
ゲンジボタル・ヘイケボタル・クメジマホタルの三種は特に幼虫期を水中で過ごすみたいです。
光る蛍で比較的簡単に見られるやつ・・・案外少ないです。
しかも蛍が成育するには、
・年中水流がある
・水がきれい。
・幼虫の餌となる貝が存在する。(ゲンジボタルならばカワニナ。ヘイケボタルならばモノアラガイといった具合です。)
・川岸に土・コケ・草があり、川底は砂・砂利であること。(直射日光も嫌いみたいです。)
などの条件があり、近年減少傾向です。
蛍を移植するにしても、もといた場所との本のわずかな違いのせいか、なかなか居ついてくれないようです。
なんともデリケートなやつらです。
ここで蛍(ここではゲンジボタル)の生活史をちょいと見てみましょう。
産卵
6〜7月。数十匹のメスが水面上の岩や倒木に集団産卵する。
一匹で800〜1200個の卵を産む。約一ヶ月で孵化する。
↓
幼虫
7月半ば〜翌年4月半ばまで水中でカワニナを食べてすごす。
2、3年このままの個体もいるらしい。気長だ。
(脱皮) ゲンジボタル 5〜6回、ヘイケボタル 4回
↓
サナギ
4月半ばの暖かい雨の夜に、幼虫はいっせいに岸を這い上がり、
土の中で土マユ(カブトムシのサナギみたいな感じ)を作ってサナギになる。
↓
成虫
6〜7月上旬に孵化。約一週間の命。ものは食べずに水しか飲まない。
なんともはかない。
さて、現場に着いた様なので、そのはかなさを噛みしめながら蛍を見てください。
蛍写真(高感度撮影(ISO800)なため、401kbあります。)
写真が重たいわりにあまりよく見えなくてごめんなさい。三脚+バルブ使用での撮影が必要なようです。
今年は去年よりも少ない感じです。当たり年、はずれ年がありますな。
しかしぼうっと浮かび上がる光はなんともきれいです。
こっちもぼーっと見ているとなんだか落ち着けます。たとえ男と2人きりだったとしても(泣)。
この景色をたいせつに残して生きたいものです。
ほ、ほ、ほ〜たる来いっ♪
でもねー、大学へ行くときに沿って走る川、ここのいたるところに蛍いるんだよねえ〜〜。
しかも自転車通学者の8割は通るであろうところにも。道からぱっと見ただけでもはっきりと見えますよ?
『今年はサークルで蛍見に行かないの?』ってセリフは
この川の蛍に気がついてからにしてほしいな・・・。
気がついている人、ほとんどいないでしょ?
田舎に行かないと見れないのが自然・・・そう思ってしまっているのは少々さびしいです・・・。
まずは一番身近な自然に気がつけた方がステキだとは思いませんか?
まあ、結局は人の自由なのでご随意に楽めばいいのですけどね。