牛の角突き
その1 山古志闘牛場


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2011/9/8 闘牛を見たくて

牧草地で牛同士の戦いを見てからというもの、
あの衝撃音を忘れられず
本場の闘牛を見に行くことにしました。

目指すは新潟県山古志闘牛場!!


場所が大変わかりづらかったので
地図を載せておきます

google mapの示す場所が間違っていて迷子に。
未だに直っていない・・・。


看板とのぼりを頼りに
なんとかたどり着きました。
もちろん牛の四股(?)名
闘牛のぼり
いっぱい立ってて良かった。
牛への愛を感じる。
山古志闘牛場入口
闘牛場へ
これが山古志闘牛場。
坂の途中に闘牛の歴史が書かれております。

昔の怪力無双な人が牛を放り投げていたとか・・・
さすがに嘘だっっ!!!

山古志闘牛場入口
入口
2004年の中越地震のあとで改修したため、
まだ新しい感じ。
被災直後は別の会場で開催したとか。

ここを使えないほどの被害が出ていたとは。

確かに見渡した山には崩壊跡が多数。
この辺の地盤は緩いのかな。
山古志闘牛場1階
闘牛場内
円形の砂地を囲む形で観客席。
天気がよすぎて砂地がまぶしい。
白砂に黒牛・・・写真撮影難度が高そうです。
山古志闘牛場
闘牛場2階席から
二階席もありますが、
今日の客入りはひさしのある席だけで十分な感じ。

かなり暑い。
麦藁帽子装備してくればよかった。
取り組み看板
取り組み看板
あそこに戦う牛の名前が掲示されます。

もっと古い感じかと思っていたら
とてもきれいで驚いた。
牛臭いなんてこともありません。

牛がよく仕込まれたいい子ばかりやね。
あんまりウンコしないです。

ストレスがかかると
ウンコしちゃうものだけど。




こちらが本日の取り組み表。
取り組み表
取り組み表
16番も見れるのか。

最初の4番は子牛やリハビリ牛の取り組みで、
あとは大人同士の戦い。

牛の名前がすごいな・・・
『ブラックブル』!?
和名だけじゃないのか!

『フェニックス』・・・!?
『源左エ門』とか好みだなぁ。

うちの牛にもかっこいい名前が欲しい・・・。






闘牛場の周りの林に
牛がつながれております。
日本短角種
日本短角種
これが日本短角種・・・
和牛と呼ばれる牛4種の一角です。
初めて見る。
これも見たかった!

良い体格している。
胴は長く、後半身も立派。
これはパワフルそうです。
胴長い
うちの牛は後半身が貧弱なので
余計差が目立ちます。

しかも雄!

牛の去勢されていない雄には
なかなかお目にかかれません。

一握りの優秀な雄が、
凍結精子として『流通』するのがほとんど全てです。
牛の睾丸タマ
なんて立派なタマタマだ。
うちの雄じゃあ太刀打ちできんな。
いろんな意味で。


ありがてえありがてえ・・・。



気が荒いかと思いきや、
すごく穏やかで隣の牛とも揉めたりしませんし、
人を恐れたり威嚇したりもしません。

毛並みもいいし
よく触ってもらって
きちんと調教されているなぁ。

今のところ穏やか・・・
この後彼らはどう戦うのか?





『山古志の角突き』は
国の重要無形民俗文化財指定されている『神事』です。

最大の特徴は
『勝敗をつけないこと』

決着がつく前に2頭を引き離します。
この引き離す様が人間の見せ場です。

基本的に役用牛。
怪我させるわけにいかんのです。
(最近は闘牛専用で飼われてるみたいです)

ちょっと足くじいただけのようでも
あっさり全治1カ月・・・。
丈夫なようで怪我すると脆いのです。

決着つけると牛主同士の仲も悪くなったり、
負けた牛がいじけたり。
役用牛として見るとデメリットが目立ちます。

それでも、
戦わせることは
優秀な雄の選抜にもなります。
見てれば強さはわかる。

あと、やっぱり楽しいしね。

『役用牛』に『闘牛』、なんと合目的なのか。


闘牛は各地にあれど、
このスタイルを維持するのは山古志だけ。
だからここに来ました。

勝ち負けを楽しむだけでは、
人と牛の関係としては薄口すぎる。




さて、そろそろ始まりますな。

まずは闘牛場をお清めします。
お清め
各種挨拶と
取り組み発表。
取り組み発表中


いよいよ始まるぞ・・・。

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