探検の殿堂探訪
2003.12.19.


西堀栄三郎記念館 探検の殿堂
 なんとまあ・・・1年半も放置されていたこのレポートですが、とうとう書きました。

この西堀栄三郎さんは
昭和32年の第一次南極越冬調査隊の隊長で、
日本の南極観測の基礎を作り上げた人だそうな。
登山家、冒険家、科学者の肩書きを持つ正にチャレンジャーな人だったようです。

京都生まれなのに、なぜこの施設が滋賀県湖東町にあるのかは不明。


学校のF先生のお誘いで、行って来ました探検の殿堂。
ここで卒業研究をしている先輩がいるらしいです。


南極体験ゾーン
 この博物館の目玉はやっぱりここです。
−25℃の世界を体験できる南極体験ゾーン。
その実態はどでかい冷凍庫!

防護服
防護服
この防護服を着てから−25度の世界へ突入です。
この低温空間を使って研究をしているらしい。


南極基地
昭和基地(風味)
昭和基地の部屋です。この部屋は0℃。
先輩はここの隅に実験道具を隠していました。

ここでも結構寒いなぁ。


タロ、ジロ
タロとジロ
タロジロ
南極体験室に入ると映画にもなったあの『タロ』と『ジロ』のヌイグルミが。

タロ、ジロはこの越冬隊が帰国する時に南極においていかれました。
第二時越冬隊は悪天候のため中止になっていたので、
次の第三次越冬隊が南極に来るのは1年後。
それなのに生きていたすごい犬達。

犬ってこんなに強力な生き物だったのか。
南極で一年間放置されても生きれるとは・・・。


あと怪しげなペンギン像がありましたが説明は割愛。



こんな感じの表向きですが、用があるのはもっと奥。




結晶いっぱい
冷凍冷凍庫
The冷凍庫
一般客が通れる通路の奥に、先輩の研究スペースはあります。
ここって・・・
この大冷凍庫の冷気吹き出し口じゃん!

即ち、この建物内で最強に寒い!!


びゅおぉぉぉぉ〜〜〜〜っ!
・・・と冷風が出ています。体感温度は一体何度なんだろう。


この部屋で自然にできていた氷の結晶のサイズが
なんと世界一の大きさだったそうな。
どんだけ寒いねん・・・。

それだけ安定して寒い空間ということなんだそうです。


先生と先輩
結晶を観察する先生と先輩
この部屋で結晶の成長を観察、記録していました。
この冬は暖冬で、結晶の出来が悪いらしいです。
建物の外の気候が冷凍庫内に影響を及ぼすとは。
結晶生成って微妙な物なんだなぁ。

顕微鏡
顕微鏡
結晶をさらに観察するために顕微鏡をセットします。
手袋していようがいまいがもう指の感覚がない・・・。

「夏でもしもやけになる。」

・・・う、それはちょっと。


結晶1 結晶2
氷の結晶に薬品を吹きかけて固定した物です。
シャーレの中の粉は小麦粉。
それにしてもすっごいきれい。
『自然の芸術』とは上手く言う人がいるものだと思った。

気温や湿度などの条件によって結晶の成長パターンが異なり、
一つの結晶だけで巨大化するのはかなり稀なことだそうです。
『世界一大きな結晶』はかなりすごい物だったらしい。



きれいだけど、この部屋に居て耐えられる時間が1回20分。
それ以上は体の末端から死んでしまいそうです。

ここに通いつめている先輩・・・一言『すごい』です。

寒かった・・・。
デジカメの電池があっという間になくなるし、
20分いただけで指先の感覚がなくなるし、
0℃の南極基地部屋が温かく感じられるし、
-25度の世界は想像よりはるかに冷たい世界でした。


極限の世界『南極体験ルーム』、隅々までよーく見ると
外界とは異なる現象がたくさんあっておもしろいこと間違い無しです。


こんなところに放置されたら助からんて・・・。
結晶3
きれいな結晶
あの狭くて寒くて暗い部屋に通いつめての研究・・・
うっ・・・ちょっとBUNは遠慮します〜〜。
F先生ゴメンナサイ〜〜!


■参考→西堀栄三郎記念館探検の殿堂


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