事故る−前編− 200X.X.XX.


いつかどこかでのお話。

ほとぼりが冷めたら掲載OKとのことなので
そろそろ出してみますか。
問題があったら連絡ください。



三人で行った調査の帰り道、
BUNは助手席でちょっとウトウト。
今日は頑張ったでなぁ。


ヘッドライトは夜の田舎道を進みます。



ん・・・なんだか車が左によっている・・・?
「寄りすぎ寄りすぎ・・・っ!」

道路脇の水路に吸い込まれていく車・・・。
衝撃に視界が一瞬消える。

F1とかの車載カメラが、
クラッシュの瞬間暗転しますよね?
大体あんなかんじ。






轟音の後、気がつくと水の音・・・
顔のすぐ左を水が流れている・・・
いや、左半身が水に浸かっている・・・。

水路に車ごと落ちた。

助手席側を下にした横転状態です。





・・・っ・・・。

右手・・・、
右足・・・、
左手・・・、
左足・・・、
あたま・・・っと、
おっ、全部動くぞ。
ほとんど痛みがないのが不気味・・・。

自分は大丈夫そう。


他の二人に声をかけると、生きていた。
お互いしぶといね。
よし、脱出だ。

上になった運転席のドアを持ち上げて開けようとするも、
重い・・・何だこの重量は・・・。

運転席にいた女性の片腕では開けられず、
助手席シートにBUNが踏ん張って
両手使ってやっとこさドアを押し上げました。

車の扉ってこんなに重いものだったのか。


二人を脱出させた後は、
警察、先生への連絡をして、
エンジンの停止確認と、荷物の救出をしなくては。




大体のものを救出。

助手席の窓ガラスは割れており、
そこから水が流れ込んでるなぁ。
そのせいでBUNの左半身がびしょびしょなのか・・・。

窓から流されかけていた
『貯金魚サンルーフ』を救出したら
「そんなのはいい!」と怒られた・・・。
ナズェダ!?

ダッシュボードに携帯電話を置いていたので
携帯は絶望的か・・・?
夜の川へ泳いで行っちゃったのデスカー!?

携帯の隣にあったメガネは足元で水没していたし。
下手すると水路に流されているかも・・・。

サヨナラ携帯電話・・・、
無くなってもあんまり困らないのが悲しいぜ(当時)。


一応携帯に電話をかけてもらうと
車内から携帯のバイブレーションの音と
ガラスのパラパラ落ちる音・・・。

げっ、

フロントガラスとダッシュボードの間にはまってる!

亀裂の走ったフロントガラスに見事に『埋まって』いる。


いかん、それ以上携帯鳴らすとフロントガラスまで逝ってしまうぞ。





回収できたデジカメのテストもかねて
『身近な』被写体を撮影。
事故直後に撮影
きれいに水路にはまったものだなぁ。
おかげで助かった様です。

とにかく3人とも無事で一安心。


パトカー早く来ないかな・・・寒い・・・。


続く

戻る