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12/31(木) デルデル

こんばんは
16時で-3.2℃だよ!
BUNです。

キツネの皮を干しておいたら、
尻尾の先からツララができていた・・・。



ん?
ヤギのお尻からなんか出てるー!

出産始まってるじゃんか!!

山に戻って早々、
朝から焦らせてくれるわ!


予定日は1月5日だけど、
早まったか!

ひとまず様子を見る・・・。


いつ出産始まったんだろう・・・?
長いこと脚だけ出ている状態はまずい。



・・・脚・・・だけ・・・・・・?

嫌な予感がしたので
よくよく見てみると、
出ている蹄が上を向いている。


上下もしくは前後で逆子だ!!




引っ張り出さないと死んでしまう。

ええい!
平和に年を越させてはもらえないようだな!


出ていたのは後ろ足だな。
ノーマル逆子。
これなら出すのを見たことがある。



優しく優しく引っ張ります。

親がいきむタイミングに合わせて、
優しくかつ手早く大胆に・・・。

死なせはせんぞ・・・。


出た!

ピクピクしている。
まだ生きているっぽい!

子ヤギから羊膜やらなんやらのヌルヌルした膜を剥ぎ取って、
鼻の穴に詰まっているものを吸い出す。


『ム・・・メェェェェ!!!』

鳴いた鳴いた!!
息した!!
ようこそ肺呼吸へ。


タオルとおが粉で
全身をしっかり拭く。



なぜか泣けてくる。
嬉しくて嬉しくて。

あ〜、良かった・・・。




このあと、もう2頭出てきました。
そちらは普通にすんなり出ました。

全部メス。
おー、お母さん超優秀!

がんばって育てなくては。




そんな2009年最後の一日でした。
いやはや、焦って感動してくたびれた。




今年も一年間、ご愛顧ありがとうございました。
来年もしっかり更新していきますので
よろしくお願いします。

それでは皆様よいお年を。


12/30(水) アメリカ行ったメンバーな忘年会

12/29(火) 高校の仲間(ロケット)な忘年会

12/28(月) 高校の仲間(ダメつながり)な忘年会


キツネの皮なめしと
年賀状製作、
あとは飲み会しかやってない。
ダメダメ年末生活モードでございます。

山に戻ってまいりました。



年一回しか会わないような面々もおりますので、
こういう機会は外せません。

年明けに滋賀の仲間、
陸上チームの仲間で新年会が残っております。

あわわわわ・・・。






皮なめしに軽石を使ってみたら
かなり好調。

すぐに軽石が目詰まりしますが、
水に入れて振ればすぐにとれます。
かなり快調。
細かい場所も安心。

力もそんなに要らないし、
こりゃ楽チン

うーむ、軽石を使えば
誰でもきれいになめせるぞ。

最初の荒削りはメスと手でやって、
仕上げには軽石を使うのがよいと見た。



ただ・・・
今回ちょっとやっちまった・・・。


ミョウバンを完全に溶かしきらずにいたら、
残った結晶のために、
削り中に皮に穴を開けてしまった。
細かいやつを何個も・・・。

痛い。



あああ・・・
細かい手抜きもダメですな。
きちんとせにゃいかんね。



12/25(金) 亀

こんばんは
年賀状の写真・・・撮らなくては。
BUNです。

もはや1月1日に届かせる気ゼロ。





依頼を受けた
イシガメの骨格標本化、
今回は甲羅を切らずに中身を抜く手法で作ります。

出来るのですよ。
手足、骨盤と甲羅との関節を
正確に切れれば。



前にもやったので
楽勝だろうと思って受けたはいいけど・・・
難敵だった。

そうか・・・やったことがあるのは
ミシシッピアカミミガメの大きいやつだけだった・・・。

今回のはニホンイシガメ。小さい!


甲羅の中にメスを突っ込んで関節を切るので、
相手が小さいと難度が急上昇です。

関節が見つからん。

メスがうまく動かせん。


ニワトリなら左手(非利き手)でも解体できるに・・・。



久しぶりにかなりてこずった。
預かり物だからテキトーにも出来んし。

狭いの嫌だよー。



子ガメだったらこの技できるかわからんぞ・・・
依頼を受けるときには注意しなくては・・・。



それでも出来栄えは上々。
依頼人の方よ、ご安心召されよ。



12/24(木) キツネきた

こんばんは
昨夜はちょっと哺乳類の研究家の集会へ
遊びにいっておりました。
BUNです。


キツネ持ってきたー!!

うおおおおー!美品だ!
これはテンション上がる。

サンタさん(?)ありがとう。



ちょっと若い。
今年生まれのメスかな。

毛並み最高です。


頭蓋骨は破損。
あ、下顎は無事っぽい!




しかし微妙に皮が痛んできている・・・
500円禿が二箇所ほど出来てしまった。

落ちていたのが下界なのと、
ここ数日ちょっと暖かくなったので
敏感に反応が起きましたな。

手先足先だから
そんなに心の傷ではないけれど・・・。

パーフェクトキツネへの道は遠い・・・

やはり
1、冬に
2、設楽で
3、自分で見つけて
4、その日のうちに捌く

の条件を満たさないとダメですな。

冬の設楽は
どこへ行っても天然冷蔵庫・・・いや冷凍庫か。

鮮度が命。







ええい!無いものねだりをしても仕方が無い。

あるものに最高の技術を投入する!


今できること全部やるぞ。

皮をむいたら
一気に皮の荒削りと、
液漬けまでは終わらせた。

皮むきに一つ新技術を投入した。
手の部分を穴あきグローブ状に剥く、
やけにめんどくさい技。


皮に一番近い層に、
なめし液に漬けた後からの方が
削りやすい組織があるので、
それは明日か明後日に削ります。

年内には乾燥までいけるかな。





そんなクリスマスイブ・・・。



12/22(火) キツネ 2号

こんばんは
-5.9℃まで来た・・・冬至か・・・
まだまだ寒くなるなぁ。
BUNです。


キツネが入ったー!

情報網から
ロードキル有との知らせが。
すでに回収済みだそうな。

毎度ありがとうございます。



ああ・・・
あの日拾ったキツネの
毛皮の美しさに魅せられてはまった皮なめし。

再びキツネに出会える日を
ずっと待っていたぞ!!




3年かけて磨き上げたなめし技、
全ては最高のキツネ皮を仕上げるがために!!


キツネは賢いので
めったに車に轢かれません。

運の悪い個体だなぁ・・・。
南無。



ただ・・・聞くにちょっと状態が悪いかも?



下半身が硬くなっている?

・・・?
どういう状態だろう?
とにかくダメージ受けているのは下半身らしい。

骨盤グシャグシャのロードキルでしょうな。

頭か骨盤のどちらかが砕けている死体がほとんど。
稀に肺破裂っぽいのもあるが。

それくらいなら多分問題ない。
骨がグシャグシャでも
毛皮は丈夫なもので、しっかりしています。




あと、腐敗臭がすると言う。

これは由々しき事態・・・。

腐り始めると
毛皮から毛がごっそり抜け落ちます。
ちょっと困るぞ。

でも今週寒いし、そんなに腐るかな?

カラスにズタズタにされていないっぽいので、
死後そう長い時間経っていないはず。

死体を目立つところに
1日も置いておけばカラスが
中身を引きずり出してしまいます。
皮びりびりに。

四方八方に中身を引きずり出すので最悪です。



これは骨作りをしない方からの情報なので
ちょっと判断保留。

嗅げば腐り具合がだいたいわかるのだけど・・・。




あー、気になる!!

早く見たい!切りたい!!



明日受け取りに行ってきます。
さてさて、どんなキツネに出会えるか。



12/21(月) かちこち

こんばんは
何でも凍るよ!
BUNです。

牛のウンコが
そのままの形でコロコロと転がっていきます・・・。





滋賀から愛知山中へ帰りついたので、
凍結防止のためにひねっておいた
水抜き栓を開かなくては。

この辺ではどこの家にも水抜き栓があります。

弁をひねって水抜きをしないと
水道管が凍って破裂しちゃうよ。



あれ?

栓のところの蓋が開かない・・・?


昼間に融けた雪が
蓋の隙間で再凍結した模様。

び、ビクともしねぇ!?




落ち着け・・・
落ち着くんだBUN・・・。

そうだ!ガスは使えるんだから、
お湯を沸かせば・・・って
水が出ないっての!!


この状態・・・『詰み』ってやつか。





ポットの中に水がちょっと残っていて良かった・・・。


これがなかったら本当に次の日まで
家の全水道使用不能に。



12/20(日) 滋賀めぐり

こんばんは
オオワシ見れたけど、
実はヒシクイの方が好き。
BUNです。

丸くてぺちぺちしている。

菱の実をガジガジしている姿など、最高。




飲み会のあと滋賀で一泊して、
滋賀県めぐり。


湖岸で骨拾い

湖北水鳥センター

三島池

の、冬の黄金パターン。

雪があって天気が良いという、
写真撮影には
持って来いの日でした。

ああ・・・対岸の比良山が雪をかぶって美しい・・・。



本日トップページの写真、
三島池で撮ったもので
毎度おなじみの作例ですが、
条件が良かった。

白い山に夕日が当たると映えるなぁ。


いつ行っても琵琶湖、滋賀県はすばらしい。


12/19(土) 免疫

こんばんは
スタッドレス装着!
BUNです。


滋賀でお世話になっている博物館の忘年会へ。
道中、関ヶ原には
50cmくらい雪が積もっていた。
スタッドレスじゃなかったら危なかったなぁ。

岐阜の養老辺りから雪が見えて、
関ヶ原でピーク、
米原過ぎたらまた雪は消えていました。

さすが関ヶ原。







滋賀時代の先輩に会う。

先輩によると、
動物の糞があるような環境にいると、
糞から発散される
雑菌やらなんやらに対して免疫がはたらくので、
免疫力が強くなるらしい。


逆に、無菌な生活をおくっていると、
力をもてあました免疫力が
身の回りの化学物質に対して
免疫反応を示してしまうらしい。
アレルギーですな。




ホントかどうかはわからないけど、
とても説得力のある話だ・・・。

牛飼い仲間、
今回の新型インフルエンザに
誰も罹っていないのですよ。



常時疎開生活だから
罹らないと思っていたけど、
そもそもウイルスを撥ね退けていたのかもしれない。

みんな結構名古屋とかに出て行っているので、
ウイルスにはきっと出会っているのですよ。



糞とか牛から舞う細かいホコリに
雑菌は山ほどついているだろうし。

間違いなく吸ってるぞ。

牛の糞は
牛の第一胃に棲む
数え切れないくらい多種の菌の残骸です。

これらに対して免疫が出来るなら
相当なバリエーションの菌に対応するかも?




こどものころから
動物と触れ合うような環境で育つと、
変な化学物質アレルギーにならないのかもねかもね!?

こどもは堆肥舎に蹴落として
這い上がってきた子だけを育てるべきだな。

さぁ、みんなで牛舎へ行こう!!




それはそうと・・・
野生動物の死体をしょっちゅう扱っている人の
免疫機能はどんな感じになるんでしょうか・・・?


知らない間にすごい体になったり・・・しないか。



12/18(金) チョコ

こんばんは
子ども手当給付の所得制限が
二千万円・・・。
BUNです。

99.9%の世帯には給付・・・?


何がやりたいのかわからん。

おかあさんからおこづかいにいっせんごひゃくまんえん
もらっちゃう連中の金銭感覚は桃鉄か。




最低気温−4.4℃、
最高気温1.3℃・・・
これはまぁ驚くほどのこともないのですが、
目を見張ったのは湿度。

いつも最高湿度は
その機械では高すぎて計測不能の『HI』。

ここのところ数ヶ月は
ずっとその状態。

HIじゃない日は
4月から今日までで数日しかないはず。

それが今日はなんと70%台。


高いじゃないかと思うかもしれませんが、
山だと相当低い値です。

通常、最低湿度ですら80%以上なので。


めちゃくちゃ乾いた空気が入ってきてますな。
こりゃ下界はものすごく乾いているぞ。

寒気は乾気でもあったのか・・・。





忘年会(in山農場)で
チョコレートフォンデュなるモノを作った。

まず『ABCチョコ』を鍋に入れる。

小包一個一個開けるのめんどくせぇ。
これが重量対値段で一番安かったので。


鍋をストーブの前に放置すれば、
あっという間にチョコがデロデロに。

うーん、微妙にABCチョコの原型が残っているのが
何ともシュールな感じだな・・・。



ネットで調べたところによると
牛乳を入れるらしいので牛乳投入。

おお!なんかそれらしい雰囲気になった!


そのままだと固まるので
電気鍋を使用。

ただし、普通に加熱すると
それでまた固まるので、
たまに鍋を加熱→電源を切る
の繰り返しで温度調節。




漬けるものに
パン、バナナ、イチゴ、キウイ、ミニトマトを用意。


パンとバナナはいける。
チョコパンとチョコバナナやんけ。


しかし残り三者は・・・
ちょっとチョコに対して水分が多いかな?
なんか口の中で『水と油』な感じ。
相容れぬ。


思ったよりも簡単にできました。
それでいて結構楽しい。
これは盛り上がる。
味は基本、ABCチョコなので間違いないですし。

なかなかにおすすめです。
漬けるもの増やしてまたやりたいかも。


12/17(木) 荷

こんばんは
田んぼにちょっと雪積もってる!
BUNです。

道路には積もってないけど、
これはちょっと焦る。




牛の餌を取りに下山。

トラックの積載量ほぼ一杯の100袋のフスマを積みます。

通称『万力』という縛り方で
積荷を固定します。





さぁ、山へ帰ろう。

ずんずん進んでいくと、
サイドミラーに写るモノの様子がおかしい・・・。

なんか・・・荷がずれてね・・・?

微妙だけど、
さっきまで見えなかった餌袋が
サイドミラーに写っています。

これはヤバイ・・・。


げ・・・進むにつれて
微妙にはみ出し具合が
多くなっている気がするようなしないような。



なんとか山に戻って荷を解いてみると、
中で結構ずれてる!
ひいいっ。
よく落ちなかったなぁ。

道にポトポト餌を落としていくとか
どんなコントだ。


ちょっと万力の締め付けが弱かった。

締めすぎると
餌袋を引き裂いてしまうらしいというのが
頭にあったので
ちょっと力が甘かった。


あと、餌の積み方もちょっとまずかったかな。

餌を満載しても
少しだけ荷台の幅が余るのですが、
その余りが片側になっていた。

あまらせるなら中央部だろう。

真ん中に寄りかかるように積めば
もっと安定したはず。




縛り方はちょっと覚えてきたけど、
『使いこなす』という段階には達していないな。



縛りと積載の道はなかなかに奥が深い。



12/16(水) 怖い卒論

こんばんは
今週中に絶対雪降るな・・・。
BUNです。

スタッドレスタイヤ間に合わなかったー!

でも履いてたら、きっと雪降らない。




ふと。

卒論で一度は与えられたテーマを思い返したら
相当ヤバイ内容であった。

ほんと、やらなくて良かった・・・。



ある小鳥の2地域間での
外部形態を比較するというものだったのだけど、
指示されていた手法がヤバイ。


『博物館の剥製を計測してくるように』


ひぃぃぃっ!
思い出すとブルっちまうぜ。

博物館の鳥標本というと本剥製か仮剥製。


作る側になって初めてわかる恐ろしさ。

仮剥製はテキトーな
『ぬいぐるみ』(筒状)。
本剥製はリアル志向な
『ぬいぐるみ』


どんなにリアルに作ってあっても
剥製になっている時点で『ぬいぐるみ』です。

プーさんのぬいぐるみ計測して
「クマのデータ採った」と言っているレベル。



一見、野生の鳥の姿そのものに見える剥製でも、
中身は人工物満載です。
綿か、粘土か、針金か。

いかにリアルに作るかが腕の見せ所です。

剥製のうち、本物の生物由来の部品は、
皮、羽、頭蓋骨、手先足先の骨のみ。



頭蓋骨、手先の周りの薄い肉も除くので、
その周辺部の計測値も当然使えません。

目には義眼を入れるし。
既製品なので本物と結構サイズ違いますぜ。

作り手による製作法の違いや癖もあるので、
小鳥であればあるほど
剥製の計測値は使ったらヤヴァイです。



こんなもの計測して
出たデータは何を示すのか。

剥製の外部形態計測で
有効と思われる部位は、
露出嘴峰に関する部位と、
足首から先に関する部位のみですな。

剥製から羽をむしり取って計測すれば
使えるデータにはなりますが、
そんなことしたら
その博物館出入り禁止にされるぞ。



使えるデータが嘴と足だけ・・・。

あまりに限定的過ぎて面白そうではない。




言われたとおりのテーマにしなくて良かった・・・。

意味を持たせられるとしたら
『製作者の違いによる剥製の形態的差異に関する研究』
というタイトルにした場合かな?



やるとしたら骨格標本の利用が正解だったと思う。

・・・野鳥の骨格標本は
数少ないという大問題もありますが・・・。

時間をかけて駆除個体をせっせと集めて、
死体の外部形態と、
骨格標本の計測値とで
2地域の比較をそれぞれする・・・
・・・という方向でならいけそうな気がする。


何年かかるんかね。