BUN卒論 計画編
滋賀県のカモ類(主にカルガモ、マガモ)の田畑への害について
<0、もっとはじめに>
BUNの学校は卒業論文が必修単位です。
ということで日夜励んでいる卒業研究内容について書きたいと思います。
計画なので変わるかもしれないです。
ちなみに以下の文章は、研究計画発表の時に作ったレジメで、
ボツになって日の目を見なかったものを加筆修正した物です。
なんでボツになったかって?
文章が長すぎました。
レジメは箇条書きでもいいんだって。
<1、はじめに>
カルガモ等のカモ類は有害鳥とされています。
滋賀県だと実際どうなっているのかは研究されていません。
それは被害が無いからかもしれないというのが怖いところ。
それでも最悪生態研究にはなるかな。
琵琶湖周辺での被害報告はあります。ただし、少し古いのが気になる所。
被害を出す時期と種は以下の通り。
(年中)カルガモ
(冬季のみ)マガモ、コガモ、ヒドリガモ、コハクチョウ、ヒシクイ・・・
カルガモとマガモはやるつもりだけど、そのほかは未定。
うちの先生が『カモ類の被害に関するプロジェクトを立ち上げようとしている・・・』
とか言っていたので、それなりに被害は有る???
沖縄であんな目に合ったので鵜呑みにはできません。
データは自分の足で稼ぎましょう。
カルガモ
カルガモによる害は播種直後〜播種後一ヶ月以上5葉期頃。
種籾や幼苗の籾部を食害するらしいです。
夜中に田んぼを見ていると、確かに田をうろつきながら、なにやら食べている様子です。
あと種籾を踏みつけて地中深く埋め込んで出芽障害を引き起こしたりします。
マガモは冬期に稲籾を食害するそうな。
もちろんカルガモも。
<2、目的>
滋賀県のカルガモ・マガモの生態を知る。
そこから鳥害対策を考える?(できれば)
<3、道具>
<3、1、センサス用>
・双眼鏡
・ナイトスコープ(威力絶大!!)
こんな感じで見えます。
適当に撮ったので写りが悪いですが、もっとはっきりと見えます。
普通にカメラだけで撮影したら真っ暗です。
暗すぎてオートフォーカスが効かないので、マニュアルでまた挑戦してみます。
<3、2、糞分析用>
・ピンセット
・シャーレ
・双眼実態顕微鏡
<4、手法>
<4.1カルガモ、マガモの採餌行動調査法>
カルガモが田畑に侵入し食害する時間のピークは朝5時ごろ〜6時ごろと、18時〜21時(田植え期)。
カルガモがいつ、どのような田畑の、どのような場所で、何を食べているかを、定点から直接観察する。
畦からの距離も記録する。(畦付近が被害を出しやすいらしい。)
この食害ピークの時間が文献と実際とで違うようで、
朝は4時〜の方がいるみたいです。こんな時間に起きる方の身にもなれ!!
夜はまあこんなもん。
闇にまぎれて活動するのかな。
5時(もう結構明るい)にはもういないよ・・・。
追加予定の研究は
・一日中の行動パターン分析→場所によって、季節によって違うか?
・季節による生息域の変化分析→食べる物が季節で変化していると思われる。
<4.2カルガモ、マガモの食性調査>
昼間に陸に上がって休む場所で糞を拾う。
糞は重量を測った後、蒸留水でほぐして何が含まれているか調べる。青汁地獄。
カルガモ、マガモは狩猟鳥として多く打ち落とされているので、
猟友会からカルガモ、マガモの内臓を頂き、消化管(胃〜大腸)内容物を調べる。(猟期)
糞が意外と少なくて苦戦中。
糞分析も含まれるものが粉砕され気味でやっぱり苦戦。
<5、研究地>
●直接観察:滋賀県内の田畑、沼など。
・大学周辺
・近江八幡
・山東町
・多賀町
の田んぼを徘徊中。ちょっと広すぎたかもしれない・・・。
●排出物の回収:昼間にカルガモ・マガモが陸に上がって集まってる場所。
・近所の某川河口
・大学運動場
・N沼、S沼付近
河口がいい感じ。
どうでしょう?
こんな感じで卒業論文の調査をぼちぼちやっております。
被害がそんなに出ていなさそうな感触ですが、
まぁそれならそれで何とかなるでしょう。