3日目 温泉と旅人


アッパーホットスプリングス

 さて、ケイブアンドベイスンを後にして、今日最後の目的地、
『Upper Hot Springs』へ行きます。
この温泉はケイブアンドベイスンの一年後に発見された歴史あるものだそうな。
銭湯(実家)の息子としては、こっちの温泉のあり方には非常に興味があります。
水着着用なのがなんかいやですが、『郷に入らば郷に従え』。水着はちゃんと持参しました!


ここが・・・
ケイブアンドベイスンから10kmくらい(しかも山道)あった!
しもた〜、地図読み違えた〜〜。
この先6kmとか言う看板に愕然としつつも、
執念でやってきましたよ!
全ては温泉のために!!
一山丸ごと回り込みましたって。ここは歩いてくる場所じゃない。
入り口看板
はあ、はあ、はあ・・・めちゃくちゃ疲れた・・・。もうくたくただ。
ちょっと体力に頼りすぎた&使いすぎた。やべえな・・・帰りの分の体力が怪しいぞ・・・。

温泉で回復するからいいや!!!


意気揚々と温泉へ。
入り口
やっぱりノレンがないや・・・。ノレンをくぐるあの瞬間が結構好きなのに。
日本みたいに男湯女湯とで入り口が分かれていませんな。
それにしてもなんともカナダっぽい建物で高まる期待感。
さぞかし温泉もカナダっぽいのだろう。
(何を持ってカナダっぽいかは気にしないでください。)




実はここで後ろを振り返ると眼下に温泉が広がっているのです。
上から丸見えです。混浴(?)です。これでいいのかねえ?




ほら↓なんつって。

混浴って言うか・・・
これじゃあ市営プールと同じだよ!!
まあ、予想した通りといえばそうなのですが。
温泉というよりも
『温泉プール』って感じです。

嫌な意味でカナダっぽかった!!(森の中の露天風呂というのを期待したのに・・・)

写真撮影は躊躇されましたが、カナダ人が平気で写していたので
『郷に入らば郷に従え』の精神で
(←使い方間違ってる!?)ばっちり撮影しました。
でもちょっと背徳感が否めません。どうせみんな水着だからいいよね?ね?ネ?




この温泉・・・温泉プールは$7.50・・・ちょっと高くない〜?
脱衣所というよりロッカールーム・・・プールの設備と差異がない。

あれ?俺は何しにここへ来たんだっけ?
だんだんここがプールな気がしてきた。
きっとここはちょっと水温が高めのプールだ。そうに違いない。


プールの水深はBUN(182cm)の鎖骨くらいまで(140cm前後か)。
プールとしては浅いが温泉としては異常に深い。
水温はちょっとぬるめ
37〜40℃。おかげでゆっくりは入れるのでいい感じ。
相変わらずいい眺めの近隣の山々を眺めていれば、いつまでも楽しかった。
極楽極楽〜。

ちょっと残念なのが、塩素消毒の臭いがきつくて、せっかくの硫黄臭を打ち消していたこと。
鼻が落ち着かないのはかなりの減点。
完全に極楽ってわけにはいかなかった。


それにしてもカナダ人(白人)は太ってやがるなあ。
筋肉体型の人なんて一人も見なかった。腹が出る出る。
女の人も洋ナシ型肥満の人ばかり。モデル体型なんていやしない。いて欲しかった・・・。

どこへ行ったら通販番組みたいなマッスル外人にあえるのだ!?
もうちょっと脂モノは控えた方がいいよ、カナダ人の皆さん。



帰路


 
さて・・・ホテルまで8km弱・・・どうやって帰ろう・・・?
かなり参った。お湯でのぼせて結構フラフラです。

ここでやっと意味深なタイトル、『温泉と旅人』の『旅人』の話です。
(よくよく考えると旅人とはちょっと違う・・・)


ふらふらとつい一時間前に登ってきた道をふらふら歩いていると

車が一台止まった!?


え〜!?なんだなんだ!?
”乗らないかい?”

Yes,Yes,Yes!!!ぜひ乗せてください!!


特に悪そうな感じのしない青年二人だったし、致命的な貴重品は持ってきていないので
お言葉に甘えて乗せてもらっちゃいました。
最悪ちょっとお金取られてどこぞに放り出される程度だろう・・・。甘いかなあ。




何でも、
”さっきこの道を歩いていた君を見かけて、また歩いているから声をかけたんだ。”
そうです。・・・やっぱりこの道を歩いている俺って変だった?

ひょっとして国際レベルで『変』と認定された!?

この好青年二人はインドから11月に移民してきたとのこと。
親切にもホテルまで運んでくれた。いやいや、いい人っているもんだ。
ホンダの車に乗っていたのが印象的。
それにしても”移民”なんて単語は高校以来始めて聴いた。
総じて単語力は役に立たない感じ。単語力が役立つのは博物館の展示が読めることくらいだったような・・・。

会話はリスニング力と英作文能力、あとは度胸があれば何とかなる、彼らと話していて思った。



いやいや、日本でもめったにない貴重な体験をさせてもらいました。
ありがとうインドの好青年よ!!一生忘れない!!


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